家を建てようと思ったきっかけは何ですか?
主人は名古屋出身、私は神戸出身。湖西は生まれた土地ではないですが、もう暮らし始めて14年が経ちました。2人の子供にとってはここが生まれ故郷ですし、私たちも友人・知人に恵まれてこの土地を気に入っていますので、これからも湖西に住み続けようと、家を建てることを決めたんです。
「設計士×朝倉工務店」プランを選んだ理由は?
私はもともと家やインテリアが好きで、マイホームのイメージや夢がありました。木の肌触りや素材感が好きで、ノスタルジックな雰囲気の古い道具や家具が似合う家にしたいと思っていたんです。
だから大手住宅メーカーのカタログからプランを選びながら行う家造りは私たちには合わないと感じていました。規格や仕様がすでに決まっているのでは、自分たちのイメージ通りの家にはならないのではないか、と。
自由設計は高いイメージがありましたので、そうはいっても住宅メーカーにお願いするしかないと思っていました。でも主人が「一度設計士さんに話だけでも聞いてみよう」と探してくれたのが、今回お願いした設計士の縣さんです。
縣さんは湖西出身で女性、年齢も私たちと同じくらいだったのでとても話しやすく、私の理想の家のイメージも理解して共感してくれました。
そして、設計は設計士の縣さんに、施工は朝倉工務店さんにお願いするという形で家造りがスタートしました。
私たちの場合は、最初に自分たちで設計士さんを探しましたので、そのプランを施工してくれる工務店さんも探さなくてはならなかったのですが、主人が朝倉工務店さんを知っており、信頼もしていたので迷うことなく決まりました。
家造りはどのように進みましたか?
まずは今回の予算を伝え、その中でプランを立てることにしました。私たちからは希望やイメージを伝え、それに対して縣さんや朝倉工務店さんからいろいろな提案をもらいながらひとつひとつ決めていきました。
私は設計や建築の専門用語など、難しいことは何も分かりませんので、希望やイメージを伝えるだけです。でも設計と施工のプロ同士が話をまとめ、両方の観点から一番いい方法を提案してくれたので、とても進めやすかったです。だから私たちは自分たちのこだわりたい部分を大切にできました。
どんな部分にこだわりましたか?
壁は漆喰にしたい、古い学校のようなぬくもりのある床にしたい、など質感にこだわりました。
天井の古材は私の好みのイメージに合わせて縣さんが探してきてくれたんです。私は一目で気に入り、プランの途中でしたが、縣さんはそれを活かした設計に変更してくれました。もちろん古材だけに扱いにくい点もありましたが、メリットやデメリットも十分に話し合いながら決めることができました。
玄関やキッチンには「古い町の銭湯」のイメージでレトロなタイルも使っています。
出来上がったこの家は、私の故郷の古い街並みを思い出すような、新築だけど懐かしい感じがしています。
もちろん予算もありますので、こだわりたい部分にはとことんこだわりつつ、もともと持っている家具など使えるものは活かしています。今ある家具に合わせて間取りをサイズ調整し、2階はシンプルにして費用を抑えるなどメリハリのあるプランです。
はじめに予算を縣さん・朝倉さんに伝えていましたので、希望をかなえながらも予算的な調整もしてくれ、安心して進めることができました。
今後家を建てる方へのアドバイスをお願いします。
私たちはこの方法だからこそ、じっくり自分のペースで家造りを考えることができたと思っています。ですから家へのこだわりや趣味、夢のある方にはおすすめです。
縣さんは柔軟で話しやすく、女性同士の共感というか私の感性を理解してくれました。また朝倉さんは何より信頼感が大きかったので、技術的な部分は安心してお任せすることができました。
設計や施工など、関わるすべての方と一緒に家を造るのだな、と改めて思いましたので、やはり信頼できる人・会社を選ぶのが一番ではないでしょうか。
インタビュー:2009年11月23日(奥様)